10月25日(水)22:00より、アルゴランド・ジャパン公式X及びテレグラム上にて、韓国発D'CENT生体認証ウォレットへのアルゴランド統合を記念したAMAが開催されました。
チーフ・ビジネス・オフィサーであるワンキュー氏がコミュニティからの質問に答えました。
まずは会社紹介:
指紋認証とBluetooth接続を搭載し、生体情報とスマートフォンでデジタル資産を管理できる世界初のハードウェアウォレットで「Algorand」をサポートさせていただくことを嬉しく思います。当社は2017年にIoTrustを設立する以前は、セキュリティ関連の製品・サービスでコスダック市場に上場していたセキュリティの専門家です。
IoTrustは、開発当初からユーザーの秘密鍵をいかに安全に保管するか、ブロックチェーンを利用した様々なサービスをいかにシームレスに利用するかということだけに注力してきたウォレット専門企業です。2018年以降、IoTtrustはウォレットという一つの分野だけを掘り下げてきました。
韓国で開発・製造されていますが、D'CENTは世界200カ国以上にユーザーがいます。
販売台数で言えば、国内よりも海外の方が多いので、グローバルなウォレットカンパニーと言いたいです。
そして、今回のAMAセッションから、Algorandユーザーの疑問に答え、D'CentがAlgorandエコシステムにおいて信頼できるウォレットパートナーとしての地位を確立するための出発点になればと考えています。
<コミュニティからの質問>
◆Yosha @yosha0501
Q1. 既存のAlgorandユーザーが統合によってこれからD’CENTウォレットを使うメリットを教えてください。
A1. Peraウォレットの秘密鍵はPCに保存され、ハッキングに対し脆弱性がありますが、D'CENTウォレットの秘密鍵はオフラインに保存されます。つまりインターネットからウォレットへのアクセスポイントがありません。さらに、アルゴランド以外のコインを保有している場合、それらの資産を管理するために別のウォレットを持つ必要があります。
しかし、D'CENTウォレットにアルゴランドを統合することで、59のブロックチェーン・ネットワーク・ベースのコインやトークンを単一のプラットフォームで管理することができ、セキュリティの問題を損なうことなく、購入、スワップ、交換、Dappサービスなどの様々なサービスをシームレスに利用することができます。
◆Pure White @PureWthie
Q2. 第9期目のガバナンスにPera walletにて参加したアカウントは、D'cent walletにガバナンス権利を失わずに移行する事は可能でしょうか?
A2. 第9期ガバナンスのステータスについてですが、これはアルゴランドのステーキング機能の1つであることは理解しています。D'CENTウォレットがDappサービスに対応した場合、この機能はサポートされる予定です。しかし、ご存知の通り、既存のサービスにおける全ての権利の維持は、Peraウォレットのアドレスにロックされており、D'CENTウォレットでも同じアドレスを生成する必要があります。Peraウォレットは独自のキー生成アーキテクチャを採用しているため、さらなる開発が必要であり、PeraウォレットのシードフレーズをD'CENTウォレットに移行する明確な日付をお伝えすることはできません。もちろん、D'CENTウォレットへのシードフレーズの移行が可能になり次第、別途お知らせいたします。
ただし、D'CENTウォレットでアルゴランドの新たなアドレスを作成し、ステーキング・サービスに参加する場合は、Peraウォレットのアドレスと同じ権利を持つことになります。
Q3. ハッキングされても保証されますか?
A3. D'CENTウォレットは、Peraウォレットのように非中央集権的で自己管理型のウォレットです。つまり、秘密鍵とデジタル資産の管理責任はユーザー側にあります。D'CENTはウォレット自体にアクセスできないため、ユーザーは秘密鍵(シードフレーズ)とその資産を安全に管理する必要があります。
お願いしたいこととして、無料のエアドロップやよくわからないイベントのリンクをクリックしたり、ウォレットを接続したりしないでください。第二に、どのような状況においても、D'CENTはテクニカルサポートの際にユーザーのシードフレーズの提供を求めないことを知っておいてください。テクニカルサポートのためにユーザーにシードフレーズを求める詐欺サイトやチャンネルが多数存在します。
◆フレイマー @fraymer
Q4. 現在Pera上にあるNFTはD'CENTに移動できるのかも気になります。
A4. 一般的に、ネットワークが統合されると以下のようなことが起こります。
まず、D'CENTはアルゴランドのコインとトークンをサポートし、次にDIscoveryタブを通じてDefiサービスを統合し、次にNFTを管理します。D'CENTウォレットでNFT機能が利用可能になれば、D'CENTウォレットにNFTを送ることができます。
さらに、Peraウォレット(USBケーブル経由)の統合も間もなく開始され、Peraウォレット・ユーザーはさらにセキュリティを強化することができます。ご存知の通り、Peraウォレットの秘密鍵はPCに保存され、ハッキングに対し脆弱性がありますが、D'CENTウォレットの秘密鍵はオフラインで保存されます。
しかしながら、Peraウォレットの秘密鍵の構造はD'CENTウォレットとは異なり、Peraウォレットは25語のシードフレーズをサポートし、D'CENTは24語をサポートしています。私たちの開発チームは現在この点を精査中です。
もしすべてがうまくいき、統合が完了すれば、Peraウォレット・ユーザーはD'CENTウォレットで25語のシードフレーズを入力することができ、すべての資産を転送することなくD'CENTウォレットで秘密鍵が復元されます。
◆Dianahana @diana46c
Q5. D'CENTが目指している方向性ビジョンは何?
A5. 短期的には、私たちはアルゴランド・エコシステムとそのコミュニティ・メンバーにとって「信頼できる」ウォレット・プロバイダーでありたいと考えています。
そして長期的には、D'CENTは、すべてのユーザーがセキュリティの懸念を損なうことなく、シームレスに様々なブロックチェーン・ベースのサービスを享受できる単一のプラットフォームになることを目指しています。これに伴い、私たちは日本主導のプロジェクトである新しいネットワーク「ASTAR Network」の統合や、D'CENTユーザーがサードパーティのサイトにアクセスすることなく利益を最大化できるよう、1週間の変動率の店で最もホットなトークンに関する包括的な概要を提供する「INSIGHT」を開発中です。
◆Yazy @yazyyyyyyy
Q6. オープンソース化の予定はありますか?
A6. 最近の事件や他のハードウェア・ウォレット・メーカーのサービスにより、市場はオープンソースを求めています。しかし、ただオープンソースを公開するだけでは、ユーザーのプライバシーを守るための究極の解決策とは言えません。ハッカーがユーザーの個人情報を取得するために攻撃したり、マルウェアを仕込んだりできるポイントがあるからです。
このような問題意識から、私たちは、どのような状況下でもユーザーの秘密鍵を入手するためのバックドアが存在しないファームウェアを提供し、秘密鍵を安全に保護するための最適なソリューションについて研究しています。それは、オープンソースとクローズドソースの組み合わせであることをご理解いただけると思います。
Q7. 公式サイト以外でのハードウェアウォレット購入はすり替えの危険性があるから注意と聞いたことがありますが、その点はどうお考えでしょうか?
A7. そうです。D'CENT生体認証ウォレットは必ず公式サイトからご購入ください。ただし、現地の税金や送料を避けるため、当社はオリジナルの真正ウォレットをAmazon Japanや現地の倉庫に発送していることにご留意ください。最後に、プラスチックラップと箱の両側のセキュリティシールが破損していないことを確認してください。
◆Vinyl(ビニール) @vvinyll
Q8. 生体認証のデータは端末のみに保存されて、サーバーなどには保管されないのですか?
A8. D'CENTウォレットは自己管理型(セルフカストディ)コールド・ウォレットです。つまり他のデバイスとのインターネット接続はありません。ご質問にお答えしますと、D'CENTウォレットの開発者であるIoTrustは、D'CENTウォレットを管理するためにいかなるサーバーも使用しておりません。もしそうであれば、D'CENTウォレットをコールド・ウォレットと呼ぶべきではないでしょう。なぜなら私たちの側でユーザー情報を保持していることになるからです。
<追加の質問>
Q. D'CENT walletの公式Webサイトでは、英語と韓国語だけ対応していますが、日本語に対応してくれる可能性はりますか?
A. 日本語にも完全対応していきます。デバイスの日本語表示やユーザーガイドもリニューアル予定です。
Q. D'CENT wallet内でのアカウント(通貨)の順番は変える事ができますか?
A. 現状は作成順に表示されるだけですのでできませんが、良いポイントですので開発チームに伝えておきます。
Q. カラー液晶画面の搭載などのハードウェア・アップデート計画はありますか?
A. 現状はアセット残高たトランザクション履歴の表示などユーティリティ重視ですのでカラーLCDなどの優先順位は低いですが、搭載することになればお知らせします。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今後も国内外の様々なパートナーとのAMAを開催していきます。
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