週刊アルゴランド・ジャパン Vol. 12【2021年7月12日発行】
米国MIT発パブリック・ブロックチェーン「アルゴランド(Algorand)」の最新情報プラスαを毎週月曜日にお届けします。皆様からの協業・提携、助成金申請、イベント共催などの各種ご提案も絶賛受付中!お気軽にお問い合わせください。
【はじめに】 銀行口座を持たない人がどうやって仮想通貨を買うのか?例えば、発展途上国では端末は格安版が売られており、利用料はプリペイド型が多いようです。町中のキオスクのようなところでデータ容量を買うのはもちろん、モバイルマネーを買って様々な用途に利用します。このモバイルマネーで仮想通貨を買ったりもできるようですが、そもそも仮想通貨は「買うもの」でしょうか?例えば、アルゴランドのエコシステムにある東南アジアで展開するIBMRは、ユーザーが個人の経済、健康、衛生、公共交通機関などの日常的なトピックをカバーする社会経済調査に回答する代わりに、仮想通貨トークンを無料で獲得する方法を提供しています。そして、獲得したトークンで他の仮想通貨を買ったり、米国ハイテク株を1万分の1に分割したのトークンに投資したりすることができる仕組みを構築しています。これらはブロックチェーンによって可能になった仕組みですが、もちろんアルゴランドのように取引費用が超低額でないと実現できません。日本にいるとなかなか実感がわかないかもしれませんが、ブロックチェーンが実現する未来は、広く世界に目を向けないと理解しづらいものかもしれません。
=================================== 1.注目ニュース
(1)コミュニティ・ガバナンスのレファレンダムが成立、予定通り10月よりガバナンス分散化開始へ
アルゴランド財団により実施されていたコミュニティ・ガバナンスに関するレファレンダムが成立しました。。レファレンダムの提案を批准するための投票要件だった「90%のネットワーク採用率」は週末の直前(ネットワーク・ラウンド14769258)に達成され、コミュニティ・ガバナンス提案はネットワークによって承認されたとみなされました。 これにより、2021年10月1日から第1期アルゴランド・コミュニティ・ガバナンス期間が開始されることになります。 今後3ヶ月間、アルゴランド財団はコミュニティと協力して、投票への参加方法、Algoのコミット・プロセスのタイミング、報酬の請求方法など、コミュニティ・ガバナンスの展開に向けた準備を最終的に行います。コミュニティに十分な情報を提供するため、2~3週間ごとにガバナンスの開始に向けた進捗状況をお知らせします。 >コミュニティ・ガバナンスのレファレンダムが成立
(2)アフリカにおける面白いブロックチェーン教育企画 グラフィック・ノベル x モーション・コミック by Trust アフリカの未来の国を舞台に、ブロックチェーンを学んだ若い女性Moraaが、文化や生態系の破壊から故郷を守るためにブロックチェーンを活用するというストーリーでブロックチェーン技術を読者に伝えることで、Trustは、アフリカの若者に明るい未来を感じてもらい、それを実現するためのブロックチェーンのトレーニングやリソースにつなげていくことを目指しています。 >Trust >トランスメディア・プロジェクト「Trust」がアルゴランド財団の助成金賞を受領
(3)その他 - ブロックチェーンで社会貢献:豪モナッシュ大学、初の国際ブロックチェーン・ハッカソンを開催 - アルゴランド特化ファンドも運営する仮想通貨資産管理のヴァルキリー、シリーズAで1000万ドルを調達 - ボーダレス・キャピタルが1,000万ドルのファンドHNT.FUNDを立ち上げ - Yieldly、東南アジアのEsports界のリーディング・カンパニー「Talon」と提携し、数百万人のユーザーへリーチ - Hemp Blockchainがプラットフォームにアルゴランドを選択。 - Algo、ブルガリア拠点のデジタル資産取引所Decoinに上場 - Algo。韓国Probitに上場、YELDも後に続く
=================================== 2. アルゴランド・ジャパンの現在の優先ミッション 基本的にGitcoinの「バウンティ・プラットフォーム」にて掲載しています。
<先週までの既報ミッション> *詳細はバックナンバーをご参照ください。 (1)【開発パートナー募集】 (2)【$ALGO決済導入先募集】 (3)【ユーチューバー/コンテンツ・クリエイター募集】 (4)【ウォレット日本語化】(済) (5)【開発者ポータル日本語化】 (6)【各分野担当アンバサダー募集】 (7)【アルゴランド上の各プロジェクトの日本向けプロモーション担当者募集】
=================================== 3.イベント案内
(1)Encode Algorand Hackathon Encode Clubによるハッカソンが開催されます。Encode Clubは、ブロックチェーン分野における新しい才能の出現を教育し、支援し、触媒することを目的とし、世界中の100以上の大学で活動し、ハッカソン、アクセラレータ、教育シリーズを実施するとともに、優秀な人材を投資して一流のブロックチェーン企業に採用しています。 今回のハッカソンには誰でも参加可能(1チーム6名まで)で、賞金プールは5万Algo、トップ8プロジェクトはその後にアクセラレータ・プログラム参加への道も開かれます。応募締切は8月1日。
(2)REDeFiNE TOMORROW 2021 7月22−23日に開催されるSCB 10X のGlobal DeFi & Blockchain Virtual Summit にアルゴランド・インクCEOスティーブ・コキノスが登場。登録無料。
(3)BeyondBitcoin エピソード#1「ExploringDeFi」 ShareRingGlobalとBSNが共済するポッドキャストの新シリーズ、#BeyondBitcoin エピソード#1「ExploringDeFi」が7月16日にリリースされます。
=================================== 4. ユースケース紹介 FlexFinTx FlexFinTxは、適切な身分証明書を持たないアフリカの4億人の人々が、インターネットがなくてもいつでも自分が誰であるかを証明できる、自己主権型のデジタルIDの構築を支援します。このような人々は、自分が誰であるかを証明できないために、クレジットや正規雇用の機会を得られないことがよくあります。この革新的なプラットフォームにより、金融機関、保険会社、医療機関、その他すべての政府機関は、サービスを提供するために必要な個人データに素早くアクセスすることができます。 FlexFinTxのAlgorand使用方法 FlexIDのハッシュはAlgorandチェーン上に記録され、金融機関や政府は、本人確認に必要なリアルタイムの可視性を得ることができます。Algorandのブロックチェーン・プラットフォームを使用することで、FlexIDは改ざん防止と自己主権型に作られています。つまり、どの組織も本人の許可を得ずにユーザーの情報にアクセスすることはできず、ユーザーは自分のデータを完全にコントロールすることができます。 >FlexFinTx >2020 財団助成金受賞者のご紹介
=================================== 5.今週の注目コンテンツ
自己紹介
DeFiとの関わりについて
NFTとの関わりについて
ガバナンスについて
今後のアルゴランドについて
日本について
ウィスキーとスターウォーズをこよなく愛すCEOショーンのインタビュー記事です。必読! (2)Coin to watch: Algorand is trying to build a smart contract platform without tradeoffs アルゴランド・インクのプロダクト責任者Paul Riegleのインタビュー記事です。技術者には堪らない内容になっています。例えば、現在のアルゴランドの優先事項の一つであるブロックチェーンの相互運用性に関して「私たちは、これからはマルチチェーンの世界になると考えており、レイヤー1のプロトコルがそれを容易にするべきだと考えています。レイヤー2の相互運用プロバイダーだけに任せるべきではありません」とポジションを明確化しています。必読! (3)Algomint Founders’ AMA - July 2021 7月2日に開催されたAlgomintのAMAまとめです。Algomintは他チェーンのアセットのアルゴランド上での取引を可能にします。例えば、BTCやETHをアルゴランド上でALGOと同様の低コスト、スピード、ファイナリティで取引可能にします。このAMAでは、このAlgomintのことのみならず、これからアルゴランドに登場してくるプロジェクトの話題も出てきます。初耳のものも多いですので要チェックです。 (4)Using Decentralized Digital IDs and Blockchain to Help Millions in Africa Get Identified(分散型デジタルIDとブロックチェーンを利用して、アフリカの数百万人の身元確認を支援) BTCTNによるFlexFinTxに関する良記事。FlexfintxのCEOであるVictor Mapunga氏へのインタビューを掲載しています。アルゴランド・ブロックチェーンを活用して、アフリカの何百万人もの人々の「アイデンティティ」をどのように再構築しているのか? (5)ビットコイナー反省会「JVCEA反省会 本当に一ヶ月でコインを上場させることができるのか? with Kraken千野さん」 しっかりした哲学というかビジネスに対する姿勢を持った方が業界の正常化に注力していただけることはありがたい限り。アルゴランドとしては、日本での上場云々ではなく、日本で企業や個人がいかにブロックチェーンを活用してよりよい仕事や生活環境を創り上げていくかという点でしっかりしたところと協力体制を構築していく方針です。
カナゴールドさん、そろそろアルゴランド・ジャパンに参画してくれないかなー。
=================================== 6.コミュニティ (1)公式ツイッター フォロワー数1562人。もっとみんなコメント付きリツイートであるごランド情報を拡散しましょう! >アルゴランド日本公式ツイッター
(2)公式テレグラム メンバー数1000人突破!そして日本初AMAを開催しました。今後も定期的に開催していきたいと思います。 >アルゴランド・ジャパンAMA on テレグラムまとめ - 2021年7月8日開催 >アルゴランド日本公式テレグラム >グローバルのアルゴランド・コミュニティへのご登録はこちら
(3)アルゴランド・グッズ 大好評を頂いている「ココメシオ」さん製作のアルゴランド特製ポシェットですが、今後もTシャツやステッカーなどの基本グッズに加え、ジャパン独自のアルゴランド・グッズを制作していきたいと思います。そこで日本における「物流業務全般」をココメシオさんに委託することにしました。まずはジャパン・オリジナルのTシャツを企画していきたいと思います。乞うご期待!
=================================== 7. その他色々 (1)今週の視点 中国の仮想通貨への締め付けが厳しさを増してきている一方で、アルゴランドを含めたブロックチェーン・インフラは中国の国家プロジェクトBSN(Blockchain-based Service Network)を通じて中国国内で利用可能になっています。投機ではなく技術。日本も早く仮想通貨を見る視点を変えていかないとヤバいです。 (2)今週の数字 「15.5兆ドル」 これはデリバティブのOTC市場規模です。アルゴランドは2019年から国際スワップ・デリバティブズ協会(ISDA)と提携し、アルゴランド・ブロックチェーンを使用してISDA Common Domain Model(CDM)の実装を強化する新しい方法を模索し始めまています。 (3)今週の英語 「compromise」 (妥協する、漏洩する) おそらく学校では「妥協する」と習うと思いますが、ここ最近は「漏洩する」という意味で使われることが多くなってきています。 This password has appeared in a data leak, which puts this account at high risk of compromise. You should change your password immediarely. (このパスワードはデータ・リークに登場しており、このアカウントが危険にさらされる可能性が高くなっています。直ちにパスワードを変更してください。) (4)今週の小ネタ マルタはしばらく新規感染者ゼロの日も出るほどまでにコロナを抑え込んでいましたが、多数の語学学校での同時多発的クラスター発生により、いきなり14日からワクチン未接種者の入国禁止、語学学校すべてクローズ。SNSに嘆きの声が溢れる中、「13日までに入国すればいい」と渡航を早める女の子のツイートがありました。「留学したってオンライン授業じゃ意味がない」という声も多いですが、そんなことはないでしょう。この決断力と行動力を発揮した経験は、必ず今後に大きく生かされます。 (5)おススメの本 マネー資本主義―暴走から崩壊への真相 (新潮文庫) NHKスペシャル取材班 (著) 世界を大恐慌という崩潰の淵に立たせた2008年秋のリーマンショック。何が“百年に一度”の危機を招いたのか。怪物のような金融商品を作った天才たち、年金基金の役回り、「超金余り」現象を生んだ背景…日米政府関係者やウォール街のトップら当事者の肉声が浮き彫りにした「失敗の本質」。出口なき経済昏迷の元凶を明らかにして、大反響を呼んだNHKスペシャル同名番組の文庫化。 >歴史は繰り返すので、古典を読むのと同時に10年くらい前の本も読むと参考になります。 (6) 今週の美味い飯 三浦・三崎港「くろば亭」の「鮪カルビ焼き」 鮪の刺身もいいけど、この血合いを使った焼き肉のような鮪カルビ焼きは美味い。ちなみに血合いとは、魚を焼いたときに茶色くなる部分。 このテレビなどにもよく登場する「くろば亭」さんはこの他にもマグロ料理のメニューがたくさんありますが、「まぐろのカブト焼き」には「おやじのホラ貝儀式」ももれなくついてます。 では今週も張り切っていきましょう!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー アルゴランド•ジャパン https://www.algorand-japan.com *アルゴランド・ジャパンは日本向けにアルゴランドの情報を配信するサイトです。当メルマガは、2019年12月よりアルゴランド日本担当アンバサダーとなり、2021年4月からはコミュニティ・チャンピオンに就任しているakio(Twitter: @AkioAlgorand)による責任監修のもとで配信しています。日本公式テレグラムはこちら(https://t.me/AlgorandJapan)。 *各種お問い合わせはサイト上のフォームよりお願いします。 *一般的な質問などはテレグラムで行って情報共有を促進しましょう。 <バックナンバー> 本メルマガのバックナンバーはこちらでご覧いただけます。 【英語公式サイトはこちら】 Algorand Inc. : https://www.algorand.com Algorand Foundation : https://algorand.foundation Algorand Wallet : https://algorandwallet.com Algorand Developer Portal : https://developer.algorand.org
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