週刊アルゴランド・ジャパン Vol. 51 【2022年4月14日発行】
米国MIT発パブリック・ブロックチェーン「アルゴランド(Algorand)」の最新情報プラスαを毎週木曜日にお届けします。皆様からの協業・提携、助成金申請、イベント共催などの各種ご提案も絶賛受付中!お気軽にお問い合わせください。 【目次】 1.注目ニュース (1)米国MIT発ブロックチェーンAlgorandが世界に通用するブロックチェーン・スタートアップの輩出を目指しJapanアクセラレータプログラムを発表 (2)WadzPay、Algorandを採用し、政府、金融機関、イシュアーなどのパートナー・ネットワークのためにデジタル資産と決済の革命を促進 (3)アルゴランド、環境NPOのClimate Rideに5年間で1,500万ドルの寄付を約束 (4)進化するコミュニティ・ガバナンス 2.助成金ニュース (1)Algomond NFTプロジェクトが財団の助成金受領 3.パートナー・ニュース (1)TravelXとAir Europaが世界初のNFTフライトを開始 (2)Opulous、セキュリタイズと提携し、S-NFTの導入を促進 (3)Algorand上のP2E GameFiであるCosmic ChampsがCOSGトークンをローンチ 4.イベント案内 (1)第3回 ブロックチェーンEXPO【春】 (2)No Forks, No Problems:アルゴランド財団 - 世界中のブロックチェーン学生クラブ向けハッピーアワー開催 4月21日(木)05:00 AM(日本時間) (3)Earth Day in a Green Metaverse Presented by アルゴランド財団 5.開発者向け情報 アルゴランド・エコシステムのトップチームによるハッカソン「HACKALGO」開催中(〜4月22日まで) 6.ジャパンの動向 7.注目コンテンツ 8.その他
【はじめに】 アルゴランドが解決しているブロックチェーンのトリレンマとは、「セキュリティ」「スケーラビリティ」「分散化」のすべてを同時に達成するというものです。通常はこの3つのうちの2つしか同時に達成できないところを3つとも達成しているところがブレークするーなのですが、逆に言えばほとんどのブロックチェーンはどれかを犠牲にしており、その多くは「分散化」を犠牲にしています。 ミカリ教授に言わせれば、「セキュリティを犠牲にする?できないでしょう」「スケーラビリティーを犠牲にする?小さなコミュニティだけで利用するの?」「分散化を犠牲にする?なぜブロックチェーンを使うの?」となります。「分散化」の軽視は国内で顕著ですが、海外でも当面のビジネスを成り立たせるために「そんなに気にするほど重要じゃないだろ」みたいな風潮があります。 普通に考えれば「セキュリティ」と「スケーラビリティ」は既存のシステムでは当たり前に実現していることであって、「分散化」こそがブロックチェーン/Web3の肝なことは明白なので、これを犠牲にすることは、大学受験を必死に頑張って無事に入学したら遊び呆けてしまうのと同じくらいおかしな話です。 大学が自由の中で真実と正義を追求する場所であるのと同様、ブロックチェーン/Web3の世界も中央集権組織や仲介者が不在の自由の中で、新たなビジネスや生き方を創造していく必要があります。「分散化」とは何なのかを深く考えていかなければ、未来は見通せません。その観点からもアルゴランドのコミュニティ・ガバナンスについて考えてみることも大事です。第3期の登録締切は本日です。
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