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週刊アルゴランド・ジャパン Vol.56【2022年5月26日発行】



週刊アルゴランド・ジャパン Vol. 56

【2022年5月26日発行】


米国MIT発パブリック・ブロックチェーン「アルゴランド(Algorand)」の最新情報プラスαを毎週木曜日にお届けします。皆様からの協業・提携、助成金申請、イベント共催などの各種ご提案も絶賛受付中!お気軽にお問い合わせください。


【目次】


1.注目ニュース

(1)ナイジェリア、Developing Africa GroupおよびKoibanxと提携し、Algorand上で主要なクリプト・イニシアチブとしてIP Exchange MarketplaceおよびWalletを立ち上げへ

(2)Data History Museum、世界初のNFTを活用した震災遺構のコレクションを開始し、ミュージアムを再構築

(3)第3期アルゴランド・コミュニティ・ガバナンスの投票措置について


2.助成金/資金提供ニュース

(1)デジタルIDスタートアップのFlexID、アルゴランド財団から資金提供


3.パートナー・ニュース

(1)AlgoDAOの$ADAOトークンIDOが完了

(2)アルゴランドのエコシステム・マップ最新版 by House of Chimera


4.イベント案内

(1)5月度Community All Hands開催

(2)AVMワールドツアー開始

(3)ジャパン・アクセラレータ

(4)アルゴランド・ジャパン・コミュニティー・オフ会


5.開発者向け情報

6.注目コンテンツ


ーーー


【はじめに】


先日、財団CEOのステイシーがインタビューで「アルゴランドという惑星の経済を拡大させるには、①言語を広める、②マルチチェーン化(相互流動性の拡大、State Proofs技術の普及)、③EVM互換性の実現、という3点を挙げていました。


①の言語を広めるというのは、アルゴランドで開発を行うためのプログラミング言語のことですが、高度な機能をできるだけシンプルにしたものになっています。この普及のためには独学でも習得可能なようにオンラインでの教育コンテンツ提供とともに、オンライン/オフラインの両方で学習者をサポートする環境が必要です。日本では7月より開始するアクセラレータのステージ1で日本語での教育プログラムを提供しますが、このコンテンツはオンラインで誰でも視聴可能になる予定です。


②のマルチチェーン化は、シルビオ・ミカリ教授も常に言われているように「勝者全取りではなく、いくつかのLayer1プラットフォームがそれぞれの強みを活かしながら共存していく」という世界観になります。もちろんそれぞれが「隔絶」されていたのでは非効率ですので、クロスチェーン・ソリューションは必須で、かつ、それが安全に行われる必要があります。そこにアルゴランドがまもなく導入するState Proofsがゲームチェンジャーとなってくるのですが、この技術をアルゴランドで独占するのではなくアライアンスを組んで他のチェーンにもオープンにしていきます。「競争は常にベターで、そして何より楽しい」というミカリ教授の言葉に沿った展開となります。


そして③のEVM互換性ですが、これはアルゴランド独自の「AVM(Algorand Virtual Machine)」でもEVMで構築されたアプリケーションが安全に動作するようになるもので、すでにイーサリアムやEVM互換チェーン上で人気のあるアプリがどんどんアルゴランドへとやってくる世界観になります。この実現も業界分布図を大きく書き換えるものになりそうです。


誤解を承知で言ってしまうと、他チェーンからアルゴランドへの移行とは、ガラケーからスマホへの移行と同じくらいのインパクトがあります。技術は常に進化しています。ミカリ教授は「ネアンデルタール人からホモ・サピエンスへの進化」という比喩を使っていましたが、進化に目をつぶっていると時間とお金を無駄にすることにしかなりません。分散化を軽視する人にいたってはWeb2.0脳からまったく脱却できていないということになります。常に謙虚に学び、進化していくことを忘れないようにしましょう。




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