週刊アルゴランド・ジャパン Vol. 73 【2022年9月25日発行】
【目次】
1.注目ニュース
(1)アルゴランド・コミュニティ・ガバナンス第4期投票の概要
(2)アルゴランド、ミシェル・クインタグリヱを最高マーケティング責任者に任命
(3)アフガニスタンの電子決済ソリューション「HesabPay」が、助成金を受けてアルゴランド・ブロックチェーンへの移行に成功
2.助成金/資金提供ニュース
(1)SupaGrants:超・前進を継続 by ジョン・ウッズ(アルゴランド財団CTO)
3.パートナー・ニュース
(1)エクソダス、Web3ウォレットでアルゴランドのサポートを発表
4.プロジェクト紹介
(1)FIFA+COLLECT
5.イベント案内
(1)9月27日〜28日 AVMアジア(シンガポール)
(2)10月26日〜28日 ブロックチェーンEXPO【秋】(東京・幕張メッセ)
(3)11月28日〜30日 アルゴランド年次総会「Decipher」(ドバイ)
6.開発者向け情報
(1)アルゴランド・デベロッパー・ポータル・チャレンジ:解説&簡略版
(2)相互運用性、スピード、そしてオンチェーン・ランダムネス
7.日本コミュニティ
(1)各種SNS情報
(2)アルゴランド・ジャパン・アカデミー(AJアカデミー)
(3)ジャパン・コンサルティング「AJスクワッド」
8.注目コンテンツ
(1)State Proofs by シルビオ・ミカリ
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【はじめに】
スカラムーチのアルゴランド本の中に、シルビオ・ミカリ教授が初めて母国イタリアから米国カリフォルニアに留学にやって来た時のことが書かれています。当時24歳のミカリ青年ほぼ英語ができなかったらしく、留学先のUCバークレーまでのバスでの行き方を7人に聞いたのに誰にも通じなかったとか。
それが今や世界的な暗号学者として、長年に渡り世界の名門MITの教授を務め、コンピュータ業界のノーベル賞と言われるチューリング賞を受賞し、ブロックチェーンの基礎であるゼロ知識証明やVRFの共同発明者であり、60代にしてアルゴランドの創設者となっています。
家系が裁判官や弁護士などの法曹界だったこともあり、逆にサイエンスに興味関心が向かったというのも面白い。親父が国際ジャーナリストだったのでサイエンスの道に進んだ落合陽一に通ずるものがあります。
ちなみにスカラムーチもイタリア系アメリカ人で、米国金融界の大物に上り詰め、トランプ政権ではホワイトハウス広報部長を務めたりする(といっても10日だけ)など、立身出世を遂げています。彼の創設したスカイブリッジは先日その株の30%をFTXに売却し、クリプトの世界に重心を移しつつあり、すでに運用資産の3分の1はクリプトになっています。そして1億Algoを保有していると公言しています。まさに伝統的機関投資家向けのアルゴランド広報部長です。
イタリア系アメリカ人といえば、フランク・シナトラが有名ですが、彼はそれが理由で幼い頃にイジメにあい、馬糞の浮く泥水の中に放り投げられ、頭を踏みつけられたとき、 「この野郎をどうやって、ぶっ殺してやろうか」と闘志をたぎらせたという逸話があります。イタリア人は陽気で呑気であまり働かないというイメージがありがちですが、実際は今や日本人より働いているというデータもあります。そしてマフィアで有名なようにファミリーの結束が強い。
日本はアルゴランドから学ぶことがたくさんありますが、その中核を担っているイタリア系アメリカ人からも学ぶことがたくさんありそうです。
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